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川久ミュージアム

(かわきゅうミュージアム)

世界の匠たちが生み出した夢の芸術空間

和歌山県白浜町にある川久ミュージアムは、「まるで異世界に迷い込んだよう」と多くの人を魅了する、唯一無二のアート空間です。南紀白浜の海辺に建つ「ホテル川久」内に誕生したこのミュージアムは、建築・芸術・歴史・文化が融合した壮大な世界を体感できる場所として注目を集めています。

1989年、日本がバブル景気に沸いていた時代に始まった「世界の数奇屋」をつくるという壮大なプロジェクト。その理想を実現するため、ヨーロッパ、中国、イスラム、日本など世界各地から一流の職人や芸術家たちが集結しました。総工費約400億円、延床面積約26,000平方メートル、建設期間2年という前代未聞の規模で誕生したのが「ホテル川久」です。

そして2020年、この夢の城は私設美術館「川久ミュージアム」として新たな歩みを始めました。館内には、オーナーが世界中から集めた貴重な美術品や骨董品、著名な芸術家たちの作品が数多く展示され、建築そのものが巨大な芸術作品となっています。

圧倒される宮殿のような外観

川久ミュージアムを訪れると、まず目に飛び込んでくるのが、海辺にそびえ立つ壮麗な建物です。まるでヨーロッパの古城のような外観は、南紀白浜の景色の中でもひときわ存在感を放っています。

特に印象的なのが、黄金色に輝く屋根です。この瓦には、中国・北京の紫禁城と同じ「老中黄(ろうちゅうき)」という特別な瑠璃瓦が使用されています。本来は皇帝のみが使用を許された格式高い瓦であり、ホテル川久では約47万枚もの瓦が使用されています。

また、外壁にはイギリス製の煉瓦が約140万個使われ、複雑で美しい模様が生み出されています。さらに、イギリスの彫刻家バリー・フラナガンによる巨大なうさぎのブロンズ像も設置されており、ホテル川久の象徴として親しまれています。

ギネス世界記録に認定された黄金のドーム天井

館内へ一歩足を踏み入れると、誰もが思わず見上げてしまうほど壮麗なエントランスホールが広がります。最大の見どころは、天井一面に広がる22.5金の金箔天井です。

このドーム天井は、ヴェルサイユ宮殿の修復にも携わったフランス人金箔職人ロベール・ゴアールによって制作され、約19万枚もの金箔が一枚ずつ手作業で貼り付けられました。その壮大さから、「最大の連続した金箔天井」としてギネス世界記録にも認定されています。

時間帯によって光の表情が変化するのも魅力で、特に午後3時から4時頃には、差し込む陽光によってロビー全体が黄金色に包まれます。その幻想的な光景は、まさに夢の世界そのものです。

世界の芸術作品が集う美術館空間

川久ミュージアムの魅力は建築だけではありません。館内には、世界的巨匠たちの作品が数多く展示されています。

サルバドール・ダリ

スペインを代表する芸術家ダリの立体作品や絵画が展示され、独特の幻想世界を堪能できます。大理石を染色した柱や豪華なインテリアとともに、非日常の空間が広がっています。

マルク・シャガール

色彩豊かで幻想的なシャガールの作品も見どころのひとつです。宮殿のような空間に飾られた作品は、まるで絵画の世界へ入り込んだかのような気分を味わわせてくれます。

ヘンリー・ムーア「母と子」シリーズ

イギリスの彫刻家ヘンリー・ムーアによる「母と子」シリーズも展示されています。重厚感のある空間と調和した作品群は、芸術の奥深さを感じさせます。

横山大観や日本画の世界

日本美術も充実しており、横山大観をはじめ、中尾淳による舞妓画「六曲一双」など、日本の伝統美を感じる作品も楽しめます。洋の要素と和の美が自然に融合している点も、川久ミュージアムならではの魅力です。

建築そのものが芸術作品

館内を歩いていると、まるで巨大な芸術作品の中を散策しているような感覚になります。

イタリア職人によるモザイクタイルの床、イスラム建築を思わせる透かし彫り、中国の骨董品、フランス工房による寄木細工、そして宙に浮かんでいるような螺旋階段など、細部に至るまで芸術性が追求されています。

特に螺旋階段は、太いワイヤーで天井から吊り下げられており、浮遊感あふれる独創的なデザインが印象的です。どの角度から見ても美しく、写真映えするスポットとしても人気があります。

さらに、ロビーの壁には、2世紀頃に制作されたとされる貴重なビザンチンモザイク画が埋め込まれています。ニューヨーク・メトロポリタン美術館の鑑定によって、その歴史的価値が認められた非常に貴重な作品です。

ミュージアムカフェや写真撮影も楽しめる

館内にはミュージアムカフェも併設されており、優雅な空間の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。芸術鑑賞の合間に休憩しながら、非日常的な雰囲気を味わえるのも魅力です。

また、展示室以外では写真撮影も可能となっており、美しい装飾や幻想的な空間を思い出として残すことができます。どこを撮影しても絵になるため、写真好きの方にも人気があります。

温泉とリゾート体験も楽しめる

川久ミュージアムがあるホテル川久では、白浜温泉を楽しむこともできます。白浜温泉は、日本三古湯のひとつに数えられる名湯で、約1400年の歴史を持っています。

オーシャンビューの露天風呂では、田辺湾を眺めながらゆったりと湯浴みを楽しむことができます。朝焼けや夕暮れ時には、海と空が美しく染まり、まるで絵画のような景色が広がります。

また、シルキーバスやサウナ、暖炉付きのリラクゼーションスペースなども充実しており、アート鑑賞の後に心身ともに癒やされる贅沢な時間を過ごせます。

「王様のビュッフェ」で味わう極上の食

ホテル川久のもうひとつの魅力が、「王様のビュッフェ」と呼ばれる豪華な食事です。紀州や北海道の高級食材をふんだんに使用し、ライブキッチンで出来立ての料理が提供されます。

クエ、伊勢海老、鮑、十勝牛など贅沢な食材が並び、寿司や天ぷら、ステーキなどをその場で調理してもらえます。さらに、和歌山のみかんやじゃばらを使用したデザートも人気です。

美しい料理が並ぶビュッフェ会場は、まるで晩餐会のような華やかさで、特別な旅行気分を盛り上げてくれます。

非日常を味わえる特別な空間

ホテル川久には、「館内に時計を置かない」というコンセプトがあります。それは、訪れた人に日常の時間感覚を忘れ、夢のようなひとときを過ごしてほしいという願いからです。

実際に館内を歩いていると、時間の流れがゆっくりになったような不思議な感覚に包まれます。建築、芸術、温泉、食事、そのすべてが一体となり、ここでしか味わえない非日常の世界を作り出しています。

アクセス情報

所在地:
和歌山県西牟婁郡白浜町3745

アクセス:
JR紀勢本線「白浜駅」から車で約10分
紀勢自動車道「南紀白浜IC」から車で約20分
最寄りバス停「白浜桟橋」より徒歩約3分

開館時間:
10:30~18:00(最終入館17:30)

入館料:
一般1000円
高校生・大学生800円
中学生以下無料

南紀白浜で味わう芸術と夢の世界

川久ミュージアムは、単なる美術館ではありません。そこには、時代を超えて受け継がれる職人たちの情熱、世界中の芸術文化、そして「夢を形にする」という壮大なロマンが詰まっています。

南紀白浜を訪れた際には、ぜひこの唯一無二の空間へ足を運んでみてください。黄金に輝く天井、美術館のような館内、世界的芸術家の作品、そして白浜の海景色が、忘れられない特別な時間を演出してくれることでしょう。

Information

名称
川久ミュージアム
(かわきゅうミュージアム)

白浜・すさみ

和歌山県