串本町の紀伊大島・樫野地区は、約100年前の大正初期に始まったと伝わるキンカンの産地。温暖で適度な雨が降る環境などが成育に適しており、着色、味、品質とも良いのが特徴。基本的にみかん類は皮を剥いて食されるが、キンカンは皮付きのまま食べることが多く、地元では「外を食べて中の種のまわりは食べない」と言われるほど。風邪をひいたときにせきやのどの痛みに効果があるなどとして古くから用いられてきた。生で食べても美味しいが、ジャムやマーマレード、ジュースなど加工品も大変人気がある。
旬 12月 1月 2月 3月