白浜・那智勝浦・串本エリアにはアドベンチャーワールド、熊野古道、八坂神社などの観光スポット、白浜花火大会、仙人風呂、桜まつりなどの観光イベント、梅干し、かげろう、笹寿司などのご当地グルメがあります。
和歌山県の南東部に広がる白浜・那智勝浦・串本エリアは、ユネスコ世界遺産に指定された歴史的な名所と自然に恵まれた風光明媚な観光地です。特産品も多く、グルメに温泉に、日常を忘れる“癒しの旅”を満喫できます。
那智を代表する観光スポットは、那智山にある熊野那智大社と青岸渡寺、そして日本三大名滝の一つ「那智の滝」です。熊野那智大社は熊野三山の一つとして、古くから信仰を集めてきました。隣り合う青岸渡寺の境内からは那智の滝を望むことができ、絶好の写真撮影スポットです。那智の滝自体がご神体として崇められ、間近で拝観することもできます。
また、那智勝浦町は「まぐろの町」として知られ、まぐろ料理を楽しめるほか、毎週日曜日には港で朝市も開かれています。また、サンマ漁も盛んでサンマ寿司やサンマの干物なども特産品です。そのほか、飴など黒糖を使ったお菓子もお土産にはおすすめです。
一方、温泉と海の観光スポットが多彩にそろう白浜は、関西屈指のリゾート地です。白浜温泉は日本三古湯のひとつに数えられ、日帰りで利用できる温泉や足湯なども充実しています。
白浜のシンボルとも言える白良浜はハワイのワイキキビーチと姉妹提携を行っていて、サラサラの白砂が自慢です。本州で一番早い海開きを毎年GWに行っており、夏は多くの海水浴客でにぎわいます。
また三段壁や千畳敷、円月島など風光明媚な名勝や、グラスボートや海中展望塔、海上釣り堀など海のアクティビティも多く、観光客を飽きさせません。そのほかパンダの飼育、繁殖で有名なアミューズメントパークでは、イルカショーやサファリ見学、遊園地などでも遊ぶことができます。
グルメや買い物のスポットでは、地元の漁業協同組合が運営する商業施設や工場直営の物産店などが人気です。ほかにも白浜では寿司や海鮮丼、くえ鍋など海の幸を楽しんだり、地ビールを味わったり、さまざまなグルメの楽しみがあります。
歴史と自然に恵まれた白浜・那智勝浦・串本エリアを訪れれば、リフレッシュできることは間違いありません。観光スポットが多彩なので、カップルや家族連れなど多彩なニーズに応えてくれ、ぜひとも足を運びたいスポットです。
アドベンチャーワールドは、動物園・水族館・遊園地の3つを併せ持つ全国でも珍しいスタイルのテーマパークです。人間(ひと)と動物と自然とのふれあいをテーマに、海と陸の動物が約1550頭羽、自然のままに生きる姿を間近に見ることができます。 ジャイアントパンダ 数頭のジャイアントパンダが飼育されており、大半がアドベンチャーワールド産まれです。屋根の無い空間で自由に過ごすパンダの姿を見ることができます。 サファリワールド サファリワールドでは、列車型のケニア号に乗り、1周約1500メートル(約25分)で放し飼いの全ての草食動物や肉食動物を見物できます。ライオンやクマなどの猛獣ゾーンを除いて歩いて...»
那智の滝は、日本の和歌山県那智勝浦町に位置する名瀑です。この滝は紀伊山地の霊場と参詣道の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。落差は約133メートルで、幅は13メートルを誇ります。その美しさと迫力から、日本の三大名瀑の一つとされています。 ...»
真っ白でサラサラな砂とエメラルドグリーンの海、620メートルに渡る弓状のきれいな弧を描いた美しい砂浜。 夏季には来遊する海水浴客で賑わう近畿地方屈指の海水浴場で、海開きが例年、本州で最も早い5月3日におこなわれる。 やしの木の並ぶ風景が、友好姉妹浜になっているハワイ・ワイキキビーチを連想させリゾート気分を味わえる。 日本の夕陽百選に選ばれていて、白砂のビーチは打ち寄せる波と夕日による空と海が真赤に染まる夕景が見られる。 白良浜の白い砂は古くから知られ、歌枕として使われたり、白いことの形容として使われた。 白良浜はケイ酸含有率90パーセント以上の石英砂からなり、明治から大正にかけては、...»
那智の滝を御神体とする神社で、本殿と拝殿はなく、滝の前方約200メートルのところに神籬を立てて拝所としていて、直接滝を拝む。 滝の飛沫に触れることによって、延命長寿の霊験があるという伝説がある。 境内地及び那智滝は、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部となっている。 那智の滝は那智御瀧、一の瀧とも呼ばれている。滝壺までの落差は133メートルで、落差は日本一。 飛瀧神社は、那智の滝を御神体とする神社です。この神社には本殿と拝殿はなく、滝の前方約200メートルのところに神籬を立て、拝所としています。訪れる人々は直接滝を拝むことができます。## 延命長寿の伝説滝の...»
熊野古道のかつての面影を、もっとも色濃く残している、特に風情のある石段・石畳の道。 熊野那智大社への参道であり、熊野古道(熊野参詣道)中辺路の一部として、1000年以上もの間、巡礼者が歩いた世界でも珍しい「道」のユネスコ世界遺産。「日本の道100選」にも選ばれている。 那智山に至る1kmほど続く苔むした石段の脇には大木が立ち並ぶ。 かつて坂の入り口に大きな門があり、通行税を徴収していたことが名称の由来とされる。 坂道の両側に、まるで門柱のようにそびえる夫婦杉をくぐり、九十九王子最後の一社・多富気王子を横目に、樹齢数百年の深い杉木立の中に石畳の道をたどる。 樹齢約800年の夫婦杉の高さ...»
温泉として非常に歴史が古く、日本三古湯のひとつに数えられ、古い文献では牟婁(むろ)の湯と呼ばれていた。 真っ白でサラサラな砂のビーチ白良浜を中心に、海岸沿いに温泉施設やホテル、旅館が立ち並ぶ。 南紀白浜温泉は白浜、湯崎、大浦、古賀浦、綱不知、白浜の温泉地に細分でき、広範囲に温泉が点在。 周辺はジャイアントパンダを飼育しているアドベンチャーワールドや国の名勝である円月島、千畳敷など多くの観光地もあるリゾート。 日本の夕陽百選に白良浜と円月島が選ばれていて、景勝地に沈む夕日をはじめ、夕景の美しいスポットが多く、湯船につかりながら空と海が真赤に染まる夕景が見られる温泉もある。 日本書紀に、...»
熊野那智大社と一体の寺院として発展し、西国三十三所観音霊場巡礼の第一番札所であり、今も観音信仰の霊場として多くの巡礼者が訪れている。 山号は那智山。本尊は如意輪観音菩薩。西国三十三所札所寺院の第1番札所。 本堂は織田信長の兵火にかかった後、1590年に豊臣秀吉によって再建。本堂と宝篋印塔は国の重要文化財。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部となっている。 4世紀頃に創建と伝わり、那智滝を中心とする自然信仰の場としてなっていた。 中世から近世にかけて隣接する熊野那智大社と一体化し、那智山熊野権現や那智権現と呼ばれ、全体で7寺36坊もの坊舎を有する神仏習合の修験道場で...»
熊野川の支流である大塔川に沿って、北岸に旅館や食堂、共同浴場が連なる素朴な湯。 この辺りの大塔川500メートル程の区間は川底から温泉が湧く珍しいスポット。 河原の砂を掘ればたちどころに温泉が湧き、スコップで掘って自分だけのオリジナル露天風呂が作れる。 日中は川遊びをしたり、豊かな自然を眺めながら湯に浸かり、夜は石を枕に月を眺め、川のせせらぎを聞きながら、湯にひたる情緒はひとしおの感がある。 湧き出る温泉の泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉。源泉は73℃以上で、川の水が混ざり合い、程良い温泉ができあがる。 川の流れの中にも湯が湧いていて、川底から気泡が上がるのが見える。 ...»
熊野夫須美大神(イザナミノミコトの別名)を主祭神とする「熊野十二所権現」を祀る。八咫烏(ヤタガラス)が石に姿を変えたといわれる烏石や樹齢850年の大楠がある。無病息災、長寿、所願成就などにご利益があるとされており、熊野三山の中で最も熊野権現造りの風格を伝える。那智山中腹に建ち、周囲を包む山の緑とは対照的な朱塗りの社殿が神聖な雰囲気をかもしだしている。熊野那智大社の概要 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある歴史ある神社で、熊野三山の一つに数えられます。熊野那智大社は、古くから熊野信仰の中心地として知られ、多くの参拝者が訪れます。この神社は、自然崇拝と山岳信仰が...»
全国の「熊野神社」の総本山にあたる熊野本宮大社。三山の中でもとりわけ古式ゆかしい雰囲気を漂わせるのが、聖地熊野本宮大社。 熊野参詣道のなかでも、多くの人々がたどった「中辺路」を歩くと、難行苦行の道のりを終え最初にたどり着くのが熊野本宮大社。 平成7年には社殿が国の重要文化財に指定されました。本殿へと続く158段の石段の両脇には幟がなびき、生い茂る杉木立が悠久の歴史を感じさせます。 【創建年代】平安以前 熊野本宮大社の概要 熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、和歌山県田辺市本宮町に位置する神社です。熊野三山の一つであり、熊野速玉大社および熊野那智大社とともに「熊野三山」として知ら...»
南紀白浜のシンボルである臨海浦に浮かぶ、島の中央にぽっかりと穴が開いた奇妙な形の小島。 日の沈む夕景の美しさは格別で、夕景の名所としても知られ、春分・秋分の時期には、中心部の穴を通して夕日が見える。 島の大きさは南北130メートル、東西35メートル、高さ25メートル。島の中央の穴は海蝕によりできた直径が約9メートルほどの穴で、この穴の形から「円月島」と呼ばれ親しまれている。 正式には高嶋(たかしま)というが、1900年頃に温泉案内などで円月島の名で記載され、通称が広く知られるようになった。 大潮の干潮時には、大人であれば腰が海水に浸かるぐらいの深さで歩いて渡ることができる。風波による岩...»
大きな白い岩盤が打ち寄せる荒波に浸食され、スロープ状になり、千畳敷の名のとおり広い岩畳を思わせる。 太平洋の青い海と、瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだした、砂岩からなる白く柔らかい大岩盤が、壮大な景観をつくっている。 この場所から望む夕日の美しさは有名で、広大な太平洋へ夕日が沈む光景は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。 円月島および三段壁とともに「円月島(高嶋)・千畳敷・三段壁」の名称で国の名勝に指定されている。概要 千畳敷(せんじょうじき)は、和歌山県白浜町に位置する広大な岩盤地帯で、日本の自然景観の中でも特に壮大で美しい場所として知られています。この名は、その広がりが畳...»
平草原の丘陵が太平洋に切れおちた豪快な断崖。 概要 三段壁(さんだんべき)は、和歌山県白浜町にある高さ50メートル、長さ2キロメートルにも及ぶ断崖絶壁です。この壮大な景観は、太平洋の荒波によって長い年月をかけて形成されました。三段壁はその名の通り、三層に分かれたように見えることからその名が付けられました。 地理と形成 三段壁は、白浜町の南西部に位置し、白浜温泉からもほど近い場所にあります。この断崖は、海食崖と呼ばれるもので、波の侵食によって切り立った崖が形成されました。断崖の下には、海食洞窟が広がっており、自然の力の偉大さを感じることができます。特に、強風の日には波が断崖に激しく打ち寄...»
熊野枯木灘海岸県立自然公園内にある景勝地・三段壁の地下36mに広がる海蝕洞で、源平合戦で知られる熊野水軍の舟隠し場の伝承が残る史跡でもある。 地上から洞内まで設置されているエレベーターを降りると、洞窟内部を観覧できる。200メートルに及ぶ洞窟の通路内には、史料に基づいて再現された番所小屋や日本一大きな弁才天、瀬戸鉛山鉱山採掘場跡があり、波が寄せては返す迫力ある光景が鑑賞できる。また水面近くから三段壁や十像岩を見ることができる。ただし、台風など波の荒い日は危険なため休館になる。 概要 三段壁洞窟(さんだんべきどうくつ)は、和歌山県白浜町の三段壁の下に広がる海食洞窟です。この洞窟は、強い波...»
熊野速玉大社の摂社で、ご神体はごとびき岩と呼ばれる山上にある巨岩。 【創建年代】大和 概要 神倉神社(かみくらじんじゃ)は、和歌山県新宮市に位置する神社で、紀伊半島の自然豊かな山間にあります。この神社は、その歴史の深さと美しい自然環境で知られ、多くの参拝者や観光客に親しまれています。神倉山の山頂に鎮座し、神聖な雰囲気とともに壮大な景色を楽しむことができます。 歴史と由来 神倉神社は、古代からの歴史を持つ神社で、その起源は神話の時代にまで遡ると言われています。日本書紀や古事記にも登場するこの地は、熊野三山の一つである熊野速玉大社の元宮として知られています。伝説によれば、この場所は神武天...»
熊野三山の一社として全国に祀る数千社の熊野神社の総本宮です。 夫須美・速玉の二神を祀り、社宝1、000余点を収める神宝館や天然記念物ナギの巨木があります。 特に、孝謙天皇の御世、日本第一大霊験所の勅額を賜り、熊野三山の中でも逸早く『熊野権現』の称号を賜りました。 【創建年代】大和熊野速玉大社の概要 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市に位置する歴史ある神社であり、熊野三山の一つとして知られています。熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野那智大社、そしてこの熊野速玉大社を指し、多くの参拝者が訪れる霊場です。 歴史 熊野速玉大社の創建は、古代日本の神話にまで遡ることが...»
約1800年の歴史を持つ日本最古の湯で、古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていた湯の峰温泉。 4世紀頃に発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名を全国に知らしめた。 湯治場の風情漂う温泉街の中心地には公衆浴場、および小川の橋のたもとに天然温泉の岩風呂である「つぼ湯」がある。 つぼ湯は熊野詣の湯垢離場として、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として登録された。温泉、入浴できる世界遺産としては、世界唯一の存在。 湯の谷川の河原に建つ山小屋風の建物の中には、自然石をくりぬいた風趣満点の小さな湯船。大人2人が入れる大きさの、こぢんまりと...»
古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていた、約1800年の歴史を持つ日本最古の湯。 4世紀頃に発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名を全国に知らしめた。 湯治場の風情漂う温泉街は熊野川の支流である湯ノ谷川に沿って宿が並び、周囲を杉林に囲まれた静かな谷間のいで湯。 源泉は湯の峰川の河床付近を中心に十数か所分布していて、川底からの温泉輸出に伴う気泡が観察できる。 泉質は塩化物・炭酸水素塩・ナトリウムを主成分とする含硫黄の炭酸水素塩泉に分類。 湧出温度は92.5℃、湯の峰温泉の湧出量は全体で885リットル/分で、神経痛、リウマチ性疾患、皮膚病、糖尿病などに効...»
川原を掘れば温泉が湧き出る事で有名な川湯温泉。川の流れの中にも湯が湧いており、川底から気泡が上がるのが見える。 川の流量が減る冬季に、川をせき止めて作られる巨大な露天風呂が仙人風呂。川底から湧く73℃の源泉に、大塔川の清流を引き入れて40℃前後に調整している。 昼間にはたくさんの観光客が訪れ都会のプールのように、夜間や早朝には満天の星の下でせせらぎを聞きながらの湯浴みが楽しめる。 冬の風物詩と呼ばれ親しまれる仙人風呂は、江戸時代初期に始まったとされる。一月中に、湯船に木製のかるたを浮かべてかるた大会が行われる。仙人風呂の概要 仙人風呂(せんにんぶろ)は、和歌山県田辺市本宮町に位置する温...»
ひと口大に切った鯨をしょうが汁としょうゆで下味をつけ、片栗粉をまぶして油で揚げる料理。戦後、貴重なタンパク源として日本の食卓を支えた鯨料理の代表的なメニューだ。日本における本格的な捕鯨の起源は、江戸時代の和歌山県太地町(たいじちょう)とされるが、奈良時代の文献に鯨肉贈答の記述があることから、鯨を食べる習慣はより古くからあったとされる。現在でも「鯨の竜田揚げ」が学校給食で出されるなど、鯨の食文化は脈々と受け継がれている。...»
高菜の漬物をみりんやしょうゆなどで調味し、その高菜の葉でご飯を包む郷土寿司。高菜のシャキシャキとした歯応えと香りが、ご飯に良く合う。それぞれの家庭に受け継がれる高菜を使った懐かしいお寿司は「ふるさとおにぎり百選」や「おにぎり百選」にも選定されている。 山仕事や畑仕事の合間に食べる弁当として作り始めたのが起源とされる。名の由来は、「目を見張るほど大きな口を開けて食べる」、あるいは「目を見張るほどおいしい」ということから名付けられたなど諸説ある。当時は手短に食べ終えられるように大きく作られていたが、今では食べやすいように小さいサイズで作られている。お土産や駅弁としても有名で、各地の百貨店における...»
紀州熊野沖で獲れる新鮮なエソやグチの魚肉をすり身にして焼き上げた紀州田辺の代表的な特産品。伝統の蒲鉾製法を使い、魚の味を生かしながら調味を施して丹念に焼きしめた“なんば焼き”は淡白で上品な味わい。真ん中に日の丸のような焼き目が入り、なんばきび色をしていることから、あるいは、南蛮渡来の製法であることから「南蛮焼」と呼ばれ、紀南地方では高級蒲鉾の代名詞。歯ごたえを楽しむ為に1cm強ほどの厚めに切ってそのまま食べるのがお勧め。わさび醤油や海苔などをつけると一層美味しくなる。...»
日本でも有数の鮪の水揚げ量を誇る那智勝浦町。漁獲高とともに、しっかりとした味に定評があるのがここで獲れる鮪の特徴だ。その中とろ部分をカツ丼のように見立てたのが、この鮪中とろカツ丼。サクッとした衣をかじると、レアで仕上げられたとろけるような柔らかみに出会う。食感による演出の後に鮪の旨みが広がっていくので、一度で2回愉しむことができるのが嬉しい。添えられた特製の土佐酢ジュレはあっさりとした味わいで、後味を爽やかなものにしてくれる。...»
塩分約8パーセントと、うす塩甘口な味に仕上げた紀州南高梅。それをひと粒ひと粒、函館産の白板昆布で丁寧に手巻きに。昆布は中の梅が透けて見えるほどに薄くスライスされており、とても柔らかい。薄いながらも歯ごたえがあるため、肉厚でジューシーな梅とともに食べると絶妙な食感を味わえる。昆布の風味を吸収した、梅の控えめなすっぱさは病みつきになること請け合いだ。酒のつまみやご飯のおかずのほか、お茶漬けに入れてもおいしい。...»
紀伊半島の東に位置し、熊野灘に面した太地は、国内捕鯨の発祥の地といわれる港町。現在のクジラ漁には厳しい規制があるが、地元のクジラ文化を保護するために、国際捕鯨委員会の管轄外であるゴンドウクジラの漁が続けられているため、町ではおいしいクジラ肉の料理が食べられる。クジラの肉と皮(脂部分)を薄く切ってしょうが醤油をつけて食べる刺身は、身の味わいと脂の甘みが楽しめる代表的なクジラ料理。高タンパク源でありながら、低カロリーなクジラ肉は、健康的な食品として、未だに根強い人気を持っている。...»
古くから捕鯨の文化がある和歌山県太地町。そこで食べられるクジラ料理のひとつが”クジラユッケ”だ。クセが少なく、肉質が柔らかいという特徴を持つ”ミンククジラ”の赤身は、特製のタレとよく絡めて、玉子の黄身などを混ぜるとまろやかな味になり、マグロや牛肉のユッケと比べてさっぱりとした味わいが楽しめる。好みによって、うずらの卵・ごま・ねぎなどを入れるのも良い。熱々のご飯にのせてユッケ丼にするのもオススメだ。...»
和歌山県北部地域は水はけの良い肥沃な土壌に恵まれ、古くから紀州大根の産地として知られている。紀州大根は、柔らかな肉質と瑞々しい歯ごたえで、大根の王様と呼ばれるにふさわしい。その紀州大根を原料に使用した紀の川漬は、肉質が柔らかくて旨み・糖度が高い紀州大根を、皮を剥かずに塩漬けした後、フスマの漬け床に漬け込み、あっさり薄味で仕上げた大根漬だ。紀州大根の漬物加工品としては最も優れたものとして挙げられるほどの美味しさで、発売開始後間もなく人気に火が付き、関西地区の問屋はこぞって紀の川漬を仕入れたという。...»
和歌山県南部に位置する紀南地方の代表的な磯魚「イガミ」。赤褐色で丸々とした魚で和名は「ぶだい」。いかめしい顔つきだから「武鯛」、クルクル舞うように泳ぐから「舞鯛」とも言われる。夏は甲冑類などを餌とし、冬には海草を主に食べる魚で旬は秋~冬。刺身や干物としても重宝されているが、中でも“ぶだいの煮付け”は紀南地方では昔から祭りや正月にはなくてはならないお頭つきの煮魚の一品。煮こごりとともに食べると磯の香りとこの魚独特の味わいのある大変美味しい魚料理。...»
マグロの水揚げが日本一の那智勝浦町(平成14年度)。地域ブランドとなっている「紀州勝浦産生マグロ」は、100%はえ縄漁船によって漁獲された天然マグロであり、漁獲したマグロを一本一本丁寧に活け締め処理をした後、船内において冷水保存(氷温)することにより、漁獲された直後の新鮮さと品質を保っている。勝浦漁協魚市場に水揚げされるのは、くろまぐろ、めばちまぐろ、きはだまぐろ、びんながまぐろの4種類。本マグロ以外は周年水揚げるものの、どの種類も冬場の方が脂がのって美味しいと言われる。 旬 12月 1月 2月 3月...»
和歌山県太地町は、古式捕鯨発祥の地として名高く、1606年にこの地の豪族・和田頼元が組織的な捕鯨を始めたとされている。古くから日本人に食べられてきたくじらも、現在では貴重な食材となっているが、低カロリーで低脂肪、さっぱりとして美味しいということから再び注目を集めている。食べ方には色々あるが、地元のお勧めはくじらの肉と皮(脂部分)を薄く切り、合わせて頂くお刺身。生姜醤油で頂くのが定番だが、地元熊野地方では、ほんのり柚の香りがする、柚ポン酢で頂くこともある。その他、竜田揚げやハリハリ鍋なども絶品。 旬 9月 10月 11月 ...»
海のギャングとも言われるが、透き通るように美しい上質の白身で弾力があり、上品でさっぱりとした味のウツボ。鍋、たたき、唐揚げなど調理方法も多彩。冬場に多く漁獲され、干物にするため三角に開かれた状態のウツボが寒風に揺れている様子は紀南地方の風物詩。干したものを揚げ煮にした佃煮は名産品の一つ。良質のタンパク質、カルシウム、鉄分が多く、特に身と皮の間のゼラチン質には天然のコラーゲンを多く含む。また、肌の老化防止、滋養強壮、体内の解毒作用に効果があるとも言われている。 旬 10月 11月 12月 1月 2月 3月...»
春先から初夏の時期に獲れる初鰹を釣ってから4~5時間以内に調理した刺身のこと。水揚げされるカツオの多くは即時冷凍されるが、モチガツオとして味わうカツオは一本づつ釣り上げられ、船上で即締めされる。傷をつけずに凍らせず、泳いでいるときのままの鮮度を保ち、港へと持ち帰られたものだけがモチガツオと呼ばれるという貴重な味わいだ。もちもちとした食感からこの名が付き、港から近いほど地元でしか味わえない。それ以上の時間が経つとまったく異なる食感へと変わる。近隣の飲食店では時期を迎えると「モチガツオ入りました」の貼りがされるという風物詩的存在でもある。 旬 4月 5月 ...»
船を走らせながら疑似餌で鰹を釣り上げる「ケンケン漁」という漁法で釣り上げる周参見(すさみ)のケンケン鰹。ケンケン漁とは、明治時代にハワイから伝わった引縄漁法で、現地の言葉で「ケンケン」と呼ばれていたことに由来する。釣り上げた鰹は、直ちに活け締めにした上で血抜きをし、氷を浮かべた海水に頭から突っ込み、沖合いから短時間で市場まで運ばれる。丁寧に放血され、氷温に保たれた鰹の身は、脂がのっているにも関わらずさっぱりとした食感と舌にまつわりつくような旨みがあり、たたきよりもそのまま刺身で食べるのが良い。 旬 2月 3月 4月 ...»
「伊勢」の名があるが、和歌山県でも南部を中心に伊勢エビの漁獲量が多い。白浜町、みなべ町、串本町と並び、周参見(すさみ)町が有名で、これらの地域が面する海は、黒潮の影響で流れが強く、身が引き締まったおいしい伊勢エビが育つという。10月上旬から1月末までの解禁時期には、新鮮な伊勢エビが丼や刺身などで楽しめる。周参見町では、「伊勢えび祭り」などのイベントも開催され、非常ににぎわう。新鮮な伊勢エビはやはり刺身で、プリップリの食感と濃厚な旨味を堪能したい。 旬 10月 11月 12月 1月...»
和歌山県田辺湾に自生する、長さ30~60センチもある珍しい海藻。味や見た目はわかめに似ているが、食感は柔らかく独特の風味が特長だ。12?2月頃の旬の時期に生で味わえる“生ひろめ”と、保存食として塩漬けされた日持ちのよい“塩漬けひろめ”がある。「ひろめ」をサッと湯にひたし、鮮やかな緑色に変わったところをポン酢で味わうのがおすすめ。そのほか酢の物、鍋物、味噌汁、サラダなど料理の幅も広い。カルシウム等のミネラル成分や食物繊維、アミノペプチドなどの栄養分が豊富に含まれている。 旬 12月 1月 2月 3月...»
和歌山県南部「熊野地方」で旧藩時代から飼育されていた和牛で、かつては農耕用の貴重な労働力として活躍していた。元々優秀な能力と由緒を持っている熊野牛に、選び抜かれた血統を取り入れ、品種改良を行うことにより、和歌山県特産の高級和牛「熊野牛ブランド」が誕生した。生産者、肥育農家が、日々研鑽を重ねながら育てているため、出荷数も大変少ない稀少な和牛でもある。肉質はきめ細やかで柔らかく、味は香ばしく、肉そのものの風味に優れている。さらに焼いたときの香りの良さも魅力です。...»
“イブの恵み”とは、オスのイノシシとメスの豚からうまれたハーフ”イノブタ”の愛称で、和歌山県すさみ町にある和歌山県畜産試験場でうまれた。イノブタは一代雑種にこだわり、豚肉に比べると赤みが濃く、歯応えがあり、保水性が高くて肉汁の漏出が少ないのが特長。あっさりとしていて風味が良い赤身と、甘くてコクのあるまろやかな脂身のバランスが絶妙で、クセや臭みがなくて食べやすい。特に脂身は口の中でとろけるような滑らかさで、甘みもあってコクもある、しゃぶしゃぶにして食べたい逸品。和歌山県すさみ町は、イノブタの誕生を記念して「イノブータン王国」を建国するほど盛り上がっており、イノブタが盛んに育てられている。...»
串本町の紀伊大島・樫野地区は、約100年前の大正初期に始まったと伝わるキンカンの産地。温暖で適度な雨が降る環境などが成育に適しており、着色、味、品質とも良いのが特徴。基本的にみかん類は皮を剥いて食されるが、キンカンは皮付きのまま食べることが多く、地元では「外を食べて中の種のまわりは食べない」と言われるほど。風邪をひいたときにせきやのどの痛みに効果があるなどとして古くから用いられてきた。生で食べても美味しいが、ジャムやマーマレード、ジュースなど加工品も大変人気がある。 旬 12月 1月 2月 3月...»
“じゃばら”とは和歌山県の北山村に自生する柑橘類で、ゆずやかぼすの仲間である。名前の由来が“邪気を払う”という意味を持つことから、北山村では縁起物として正月には欠かせない存在であった。同村では、じゃばらを使った商品が多数開発されているが、中でも、じゃばらが持つバランスの良い酸味や、まろやかな風味がいかされたポン酢は評判が高く、”じゃばらぽん酢 じゃぽん”と銘打たれ、おみやげや通販で人気の商品となっている。 じゃばらの皮までまるごと使ったポン酢で、1本1本手作り。...»
”梅の王様”と呼ばれる紀州南高梅を塩漬けせず、砂糖と果実酢で丁寧に漬け込んだ「デザート夢の夢」。梅干しの一種ではあるが、塩漬けされていないため、塩分は1パーセントを切っている。漬け込みには地元和歌山の名水、「富田の水」と、山形県産の本格醸造のりんご酢が使用された。爽やかな梅の香りと、控えめな甘さが魅力のスイーツだ。調味料や保存料を一切使わず、すべての行程を手作業で丁寧に行うという安全へのこだわりも魅力のひとつ。...»
暖かい陽の光の宿る時、淡く黄金色が漂い川岸の提にそこはかとなく立ち昇る『かげろう』を形姿にと現したことから名付けられた「かげろう」は昭和42年に誕生した。卵黄を主体としたブッセにバタークリームをサンド゙した半洋生菓子。老若男女そしてお子様にまで召し上がって頂けるお菓子である。今年で42年を迎え地元南紀白浜温泉では旅のお土産として、お茶請け菓子として、ご贈答用として幅広く信頼と支持を受けている。まろやかな口溶けと共に、ふんわり広がる心地良く懐かしい甘味である。...»
うすかわ饅頭は和歌山県の名物菓子。特に本州最南端の潮岬があることで有名な東牟婁郡串本町における代表的な土産菓子である。同町内にある景勝地橋杭岩にちなんだ饅頭である。西牟婁郡白浜町にも同様の饅頭があり、紀南全体の名物ともなっている。 うすかわ饅頭 儀平の饅頭は、すべて手作りにこだわった甘さ控えめ。...»
明治33年の創業以来、100年以上に渡って和菓子造りを続けてきた「紅葉屋本舗」が、自信を持ってオススメする”塩羊羹”。羊羹を型に流したあと、7日間かけてじっくりと乾かし、薄い蜜の結晶で羊羹の表面を覆うことで、表面はサクサク、中はしっとりというふたつの食感が絶妙の味わいだ。甘さが控えめながらも、塩を入れることで、その甘さが引きたち、上品でさっぱりとした甘みが楽しめるのも嬉しい。伝統の技を引き継いだ職人だからこそ完成した新しい羊羹だ。...»
さつまいもをかたどった「芋いも」は、シナモンの香りとほこほこの黄味餡が優しく調和し、和風とも洋風ともいえる懐かしくて、優しいおいしさ。また、保存料は一切配合していないので日持ちはしないが、それだけに安心なお菓子として信用され、人々に深く広く愛され続けている。国産の豆にこだわり、厳選された材料のみを使用。保存料等を一切使用していないため雑味がなく、豆本来のおいしさを最大限引き出し、甘さをおさえたこだわりの餡である。...»
明治26年創業の老舗「儀平菓舗店」。餡からすべて手作りされるまんじゅうは、どれも上品な味わい。安全・安心を基本に、幅広い分野で優れた県産品を「和歌山らしさ」「和歌山ならでは」の視点で推奨する「和歌山県優良県産品(プレミア和歌山)推奨制度」で認定された銘菓も多い。栗が贅沢にも3つ中に入った「栗まんじゅう」も人気の一品。表面をふっくらと焼き上げた生地で白餡を包んだ照り色も香ばしい。昔懐かしい見た目も愛らしい。...»
和歌山県南部地域では、気性が激しく上下に鋭い歯を持つ「海のギャング」とも呼ばれるウツボが食用として親しまれています。冬の11月から3月がウツボの旬で、この寒い時期にとれるウツボは脂がのり、臭みも少ないため、美味しさが際立っています。ウツボの身は透き通った白身で、ほどよい弾力とさっぱりとした味わいが特徴。たんぱく質やカルシウム、鉄分が豊富で、身と皮の間のゼラチン質にはコラーゲンも多く含まれています。 和歌山県では、ウツボを干してから食べることが一般的で、秋冬の漁獲時期には大量に干される様子が風物詩となっています。特に、干したウツボを揚げ煮にした佃煮は名産品であり、他にも鍋料理や刺身、タタキ、揚...»