和歌山県 > 御坊・日高 > EEパーク(Sioトープ 日高港新エネルギーパーク)
和歌山県御坊市にある「EEパーク(Sioトープ 日高港新エネルギーパーク)」は、太陽光や風力、水力などの新エネルギーについて、楽しみながら学べる体験型施設です。日高港に隣接して整備されており、未来のエネルギー技術と豊かな自然環境が調和した観光スポットとして、多くの人に親しまれています。
2007年にオープンしたこの施設は、全国各地の優れた新エネルギー活用事例を選ぶ「新エネ百選」にも選定されており、和歌山県内では唯一の認定施設として知られています。園内では、実際に稼働している発電設備を見学できるほか、子どもから大人まで楽しめる体験コーナーも充実しています。
EEパークには、太陽光発電や風力発電、小型ハイブリッド発電など、さまざまな次世代エネルギー設備が設置されています。海から吹く心地よい潮風を感じながら、公園内を散策するだけでも開放感を味わうことができます。
太陽光と風力を組み合わせた発電設備では、自然エネルギーを効率よく活用する仕組みを見ることができます。発電された電力は夜間照明や非常時の電源として利用されており、災害対策としても注目されています。
山間部の小川など少ない水量でも発電できるマイクロ水力発電や、小型の風力発電設備も設置されています。離島や災害時の利用を想定した研究設備として活用されており、環境にやさしいエネルギーの可能性を学ぶことができます。
全長約120メートルのコースでは、太陽光パネルを搭載したソーラーカーに乗ることができます。子どもにも人気のコーナーで、遊びながら自然エネルギーについて理解を深められるのが魅力です。
園内にある「EEパークPR館」では、新エネルギーの仕組みや役割について、わかりやすく紹介されています。クイズ形式の展示や立体模型などもあり、小さな子どもでも楽しみながら学習できます。
PR館のシンボル展示である「ネイチャーエナジータウン」では、未来の街をイメージしたジオラマを通して、自然エネルギーが暮らしにどのように役立つのかを紹介しています。動くダンボールアートも展示されており、見応えがあります。
御坊市や周辺地域の観光情報を紹介するコーナーも設けられており、地域の魅力を知ることができます。和歌山工業高等専門学校による研究展示やロボット展示などもあり、学びの場としても人気があります。
EEパークに隣接する「Sioトープ(日高港塩屋緑地)」は、市民の憩いの場として整備された緑地公園です。「塩屋町」の“塩(しお)”と、生き物の空間を意味する“ビオトープ”を組み合わせた愛称で呼ばれています。
中央には海水を引き込んだ親水池があり、約60種類1000匹もの魚が生息しています。色鮮やかなニシキゴイも泳いでおり、子ども連れの家族にも人気です。ベンチや遊歩道も整備されているため、ゆったりと海辺の景色を楽しむことができます。
Sioトープの大きな見どころが、漫画家・水木しげる氏の作品をモチーフにした「ゲゲゲの鬼太郎と和歌山の妖怪」像です。親水池周辺には全部で10体の妖怪像が設置されており、訪れる人々を楽しませています。
鬼太郎や猫娘、ねずみ男など、おなじみのキャラクターが並び、写真撮影スポットとして人気を集めています。鬼太郎は人間と妖怪の共存を願う存在として知られ、猫娘はかわいらしさと妖怪らしさを兼ね備えたキャラクターです。
和歌山に伝わる妖怪として、「ぬらりひょん」「高女」「モクリコクリ」「畳み叩き」なども登場しています。特にぬらりひょんは妖怪の総大将とも呼ばれ、和歌山にゆかりのある妖怪として親しまれています。
また、河童が冬に山へ入ると変化するとされる「カシャボ」や、海や川に現れる「牛鬼」など、地域色豊かな妖怪文化に触れることができるのも魅力です。子どもから大人まで、散策しながら妖怪探しを楽しめます。
Sioトープでは、毎年5月頃に行われる「Sioトープ鯉まつり」が人気です。親水池にたくさんの鯉のぼりが掲げられ、夜にはハート型イルミネーションも点灯されます。
さらに、クルーズ客船が寄港する日高港塩屋地区岸壁では、市民による歓迎イベントも開催されます。「にっぽん丸」や「ぱしふぃっくびいなす」などの大型客船が入港した際には、多くの観光客でにぎわいます。
御坊市塩屋町は、その名の通り古代から塩づくりが行われてきた土地です。飛鳥時代から奈良時代には、朝廷で使用する塩として「塩屋の塩」が使われていた記録が残されています。
現在でも、昔ながらの製法を受け継ぐ「塩屋の天塩」が作られています。紀伊水道の海水を薪で丁寧に炊き上げ、天日で乾燥させることで、まろやかな旨味を持つ天然塩に仕上げています。化学調味料や添加物を使用せず、素材本来の味わいを楽しめるのが特徴です。
この塩づくりは、地域の就労支援施設「菜の花作業所」が担っており、1500年以上続く塩づくり文化を今に伝えています。おにぎりや焼き魚、浅漬けなどとの相性も良く、御坊市を代表する特産品として人気があります。
EEパーク・Sioトープへは、阪和自動車道 湯浅御坊道路「御坊IC」から車で約10分です。JR紀勢本線「御坊駅」からは車で約10分、または南海バス「王子川」バス停から徒歩約3分でアクセスできます。
入園は無料で、気軽に立ち寄ることができます。自然、エネルギー学習、妖怪文化、港町の歴史を一度に楽しめる、御坊市ならではの魅力あふれる観光スポットです。