和歌山県 > 串本・古座川 > 半潜水型 海中観光船「ステラマリス号」

半潜水型 海中観光船「ステラマリス号」

(STELLA MARIS かいちゅう かんこうせん)

海中散歩で出会う串本の海世界

和歌山県東牟婁郡串本町にある串本海中公園は、日本で最初に指定された海中公園として知られ、美しいサンゴの海と豊かな海洋生態系を観察できる人気観光スポットです。その中でも特に人気を集めているのが、半潜水型海中観光船「ステラマリス号」です。

ステラマリス号では、まるで海の中を散歩しているかのような感覚で、串本の美しい海中景観をゆったりと楽しむことができます。船内には大きな観察窓が設けられており、座席に座ったままサンゴ礁や熱帯魚たちの姿を間近で観察できるのが大きな魅力です。

ラムサール条約登録の貴重な海域を巡る観光船

串本周辺の海は、黒潮の影響を強く受けることで知られています。そのため、本州最南端でありながら、温帯と亜熱帯の生き物が入り混じって暮らす非常に珍しい海洋環境が形成されています。

この海域は、世界最北限といわれるテーブルサンゴの群生地としても有名で、ラムサール条約にも登録されている貴重な自然環境です。ステラマリス号では、そのサンゴ群生地を巡りながら、串本ならではの美しい海中世界を観察できます。

透明度の高い海には、色鮮やかなソラスズメダイやチョウチョウウオ、メジナの群れ、ブダイ、ハリセンボンなど、さまざまな魚たちが暮らしています。運が良ければ、ウミガメの姿を見ることができる場合もあります。

世界最北限のサンゴ群生地

串本の海に広がるサンゴ群生地は、一般的な南国の「サンゴ礁」とは少し異なります。高緯度地域であるにもかかわらず、黒潮によって育まれたサンゴ群生が広がっていることが特徴です。

この海域には、クシハダミドリイシをはじめとするテーブルサンゴが群生し、温帯性と熱帯性の魚たちが同じ海で暮らしています。このような海中景観は世界的にも非常に珍しく、学術的にも高い価値を持っています。

ステラマリス号では、専門スタッフによる解説を聞きながら海中観察を楽しめるため、子どもから大人まで学びながら観光を満喫できます。

ステラマリス号の運航コース

観光船ステラマリスは、串本海中公園内にある錆浦港のボート乗り場から出航します。ラムサール条約登録地である錆浦・有田沖のサンゴ群生ポイントを巡り、再び出発地点へ戻るコースとなっています。

通常の乗船時間は約25分で、海況によっては湾内を巡るショートコースとなる場合があります。その場合の所要時間は約15分程度です。

天候や波の状況によって運航内容が変更されたり、欠航となる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

大きな窓から広がる幻想的な海中景観

ステラマリス号最大の特徴は、水面下に設置された展望室です。大きな窓越しに海中を眺めることができ、サンゴの間を泳ぐ魚たちを間近に観察できます。

まるで水族館の巨大水槽の中に入り込んだような感覚を味わえるため、小さなお子様連れのファミリーにも人気があります。泳げない方やダイビングが難しい方でも、気軽に海中世界を体験できるのが魅力です。

特に透明度の高い日には、青く澄んだ海の中に広がるサンゴ群落や魚たちの姿が非常に美しく、幻想的な景色を楽しむことができます。

串本海中公園の魅力

ステラマリス号が出航する串本海中公園は、水族館、海中展望塔、ダイビング施設、レストラン、宿泊コテージなどを備えた海洋レジャー施設です。

1970年に日本で最初の海中公園として指定されて以来、多くの観光客に親しまれてきました。串本の海の豊かさを「学ぶ」「観察する」「体験する」ことができる施設として人気を集めています。

串本海中公園水族館

水族館では、串本近海に生息する約400種・4000匹もの生き物たちが展示されています。黒潮の影響を受ける串本の海を再現した大型水槽には、色鮮やかな熱帯魚やサンゴが広がり、美しい海中景観を楽しめます。

全長24メートルの水中トンネルでは、サメやエイ、大型回遊魚たちが頭上を泳ぐ迫力ある光景を体験できます。特にクロマグロやメジロザメが目の前を通り過ぎる姿は圧巻です。

人気のウミガメパーク

串本海中公園では、ウミガメの飼育・繁殖にも力を入れており、世界で初めてアカウミガメの2世代・3世代繁殖に成功したことでも知られています。

ウミガメパークでは、手のひらサイズのかわいい子ガメから、100kgを超える大きなウミガメまで、さまざまな個体を観察できます。エサやり体験や子ガメとのふれあいイベントも人気です。

かつて飼育されていた白いアカウミガメ「カプルン」は、日本国内でも非常に珍しい存在として多くの来園者に愛されていました。

海中展望塔で自然の海を観察

串本海中公園を訪れた際には、海中展望塔もぜひ体験したい施設のひとつです。

沖合140メートルに建てられた展望塔では、水深6.3メートルの海中世界を360度観察できます。塔の周囲にはサンゴが群生し、多い時には70種類以上の魚たちを見ることができます。

特に有名なのが、数百匹ものメジナの群れです。自然の魚たちがこれほど近くに集まる光景は非常に珍しく、迫力満点です。

季節によって見られる魚の種類が変わるのも特徴で、春夏秋冬それぞれ異なる海の表情を楽しめます。春にはチョウチョウウオやクマノミ、夏にはツノダシやヤリカタギ、秋には多種多様な熱帯魚、冬には透明度の高い海と落ち着いた魚影が魅力となります。

レストラン「アクロポーラ」で海の幸を堪能

園内にあるレストラン「アクロポーラ」では、串本ならではの海鮮料理を味わえます。店内からは太平洋と海中展望塔を眺めることができ、開放感ある雰囲気の中で食事を楽しめます。

特に人気なのが、マグロを使った丼料理や、鯛の旨味を凝縮した焼き鯛だしラーメンです。和歌山ラーメンやしらす丼など、紀南らしいグルメも充実しています。

観光の途中にゆっくり休憩しながら、美しい海の景色とともに食事を楽しめるのも串本海中公園の魅力です。

お土産選びも楽しめるショップ

水族館ショップでは、串本海中公園オリジナルグッズや海の生き物をモチーフにした雑貨、南紀の特産品などが販売されています。

ここでしか購入できない限定アイテムも多く、旅の思い出作りやお土産選びにもぴったりです。

ダイビングや宿泊も楽しめる

串本海中公園にはダイビングパークや宿泊コテージも併設されています。目の前にビーチダイブポイントが広がっており、初心者向けの体験ダイビングから本格的なダイビングまで楽しめます。

スノーケリングやホエールウォッチングなど、海を満喫できるアクティビティも充実しており、串本の自然をより深く体験したい方におすすめです。

アクセス情報

串本海中公園へは、紀勢自動車道「すさみ南IC」から車で約20分です。

公共交通機関を利用する場合は、JRきのくに線「串本駅」から無料送迎シャトルバス、または串本町コミュニティバスを利用できます。海中公園前バス停で下車すると、すぐ目の前に施設があります。

串本ならではの海中世界を満喫しよう

半潜水型海中観光船ステラマリス号は、串本の美しい海中世界を誰でも気軽に楽しめる人気アトラクションです。

ラムサール条約登録地に広がる貴重なサンゴ群生地や、黒潮に育まれた豊かな生態系を間近に観察できる体験は、串本ならではの魅力といえるでしょう。

水族館や海中展望塔、レストラン、ダイビング施設なども合わせて楽しめば、一日を通して串本の海の魅力を満喫できます。和歌山県南紀エリアを訪れた際には、ぜひ串本海中公園とステラマリス号で、感動的な海中散歩を体験してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
半潜水型 海中観光船「ステラマリス号」
(STELLA MARIS かいちゅう かんこうせん)

串本・古座川

和歌山県